私は現在鳥取の鉄加工企業の経営を手掛けておりますが、神戸の地で長らく日本料理店『段屋』の経営にも携わってまいりました。『日本料理 段屋鈴江』は、私の飲食事業の師でもあった鈴江延嘉氏が3代目当主を務めた『花隈鈴江』と、私自身が25年間手掛けてきた『段屋』が2023年10月に統合して生まれました。『花隈鈴江』の歴史を私たちで繋ぎたいと思っての統合でしたが、店名や雰囲気の変化に対し、これまでご愛顧いただいていたお客さまから様々なご意見を頂戴し、苦慮する部分もありました。しかし、知恵や技術を受け継ぎ、『花隈鈴江』が創業当時より掲げてきた「季節を味に。神戸の心でおもてなし」を、“4代目”となる料理長の酒井を中心に体現していく所存です。庭園は料理人自ら手入れを行い、お客さまを自分の家族のように想い、味覚だけでなく五感すべてを満たす料理を提供することで、次の歴史を歩みはじめています。 『花隈鈴江』の80年以上の歴史を引き継いだ『段屋鈴江』にとって、まず成すべきは100周年への到達です。そのための成長を見据えたとき、これまで経営してきた神戸という地盤から、より外の世界へと目を向けていく必要性を感じ、この度、中山精工株式会社としてORAへ再入会いたしました。会員社の皆さまとの情報交換や交流を通じて得られた学びを取り入れ、より持続可能性の高い経営を実現していきたいと思っております。 ※写真は料理長 酒井茂憲氏 ※インタビューは代表取締役 道中亜紀子氏

会員情報

代表者
代表取締役 道中 亜紀子
入会者
マーケティング事業部部長 小掠 亮
屋 号
「日本料理 段屋鈴江」「和楽 にっころや」「炙り料理 夕顔」
創 業
1950年10月
設 立
1950年10月
資本金
3,000万円
従業員数
113名(P/A含む)
所在地
〒682-0034 鳥取県倉吉市大原字山ノ下665-1 中山精工(株)鳥取支社

こんなお店を経営されています

日本料理 段屋鈴江

 神戸三宮駅から徒歩10分の場所に位置する『日本料理 段屋鈴江』。「現代の名工」にも選出された庭師・久保義信氏の手掛けた庭園を通り抜け、屋久杉をはじめ日本の伝統的な天然素材で設えられた店内に一歩足を踏み入れれば、ぬくもりと落ち着きに包まれ、街の喧騒も忘れてしまいます。
 『段屋』時代からの名物である季節の前菜は、盛り付けによる酒井料理長自身の原風景の表現と、今日美味しい旬の食材の提供にこだわっていて、視覚と味覚の双方から季節の物語を体感できます。そして、もうひとつの名物が『花隈鈴江』から受け継いだ「焼胡麻豆富」。吉野葛を練り上げた豆腐に上新粉やわらび粉を加えて焼き上げており、もっちりとした食感とごまの風味豊かな香りが口いっぱいに広がります。こだわりの漆椀で提供される「椀物」は、素材の季節感や料理との相性を踏まえて日々出汁が選び抜かれており、一日として同じ味にはなりません。料理と合わせて楽しめるお酒も、決まった種類はなく、スタッフ自身がその日そのときに勧めたいと感じた銘柄が並びます。一人ひとりのお客さまを大切に想う気持ちが細部にまで宿った「おもてなし」が、訪れる方のお腹も心も温かく満たしてくれるはず。

所在地
〒650-0001 兵庫県神戸市中央区加納町3-11-15
連絡先
078-252-5848
営業時間
ランチ 12:00〜15:00(L.O.13:00) ディナー 17:30~22:00(L.O.20:00)
定休日
不定休

※入会時の情報です。